急性の嗅覚・味覚障害についてのお願い 〜新型コロナウイルス感染症の初期症状の可能性〜

急性の嗅覚・味覚障害についてのお願い
〜新型コロナウイルス感染症の初期症状の可能性〜
新型コロナウィルスの感染で、他の症状がなくても、先行して急ににおいの異常(嗅覚障害)
やあじの異常(味覚障害)を自覚することがあります。このことで各医療機関に多くの問い合わ
せがきていますが、現時点では多くの施設で、基礎疾患がない、若年の軽症の方には、PCR検査
を行うことはできません。
においやあじが分からなくなる病気のほとんどが、新型コロナウィルス感染症とは無関係です
。しかし、元々鼻の病気がないのに、「急に」においやあじがわからなくなった場合は、新型コ
ロナウィルスに感染している可能性もあります。念のため、周囲への感染を拡大させないように
、以下のようにこころがけてください。


① 「におい」や「あじ」の異常を感じてから8日間かつ症状が消えてから3日間が経過するま
では、不要不急の外出を控えてください。マスクを着けて対話をして下さい。手洗いもこま
めにしてください。医療機関への受診は控えて、毎日体温測定をしてください。


② 以下の場合は、速やかにお住まいの区市町村の帰国者・接触者相談センターにご相談くださ
い。厚生労働省のホームページからも確認することができます。
1)息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
2)高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患(COPD等)等の基礎疾患がある場合や人工透析を
受けている場合、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている場合


③ 嗅覚障害・味覚障害に対しての治療(対症療法)は、急ぎません。まずは何も薬を使わない
で様子を見ましょう。自然に治ることが多いです。発熱や咳などの他の症状がなく、嗅覚障
害や味覚障害の症状が2週間以上経過しても変わらない場合は、耳鼻咽喉科外来までお問い
合わせください。


あなたとあなたの周りのみなさんの身を守るために、ご協力をお願いいたします。

帰国者・接触者相談センターに連絡する基準

• 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い
症状のいずれかがある場合
• 重症化しやすい患者(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の
症状がある場合
• 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合や解熱剤などを継続的に必要とする場合)
• 妊婦の場合も、重症化しやすい患者と同様に早めの相談が望ましい

※ 高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)等の基礎疾患がある患者や
透析を受けている患者、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている患者


令和2年5月8日厚生労働省
「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について」より一部改変